280線の世界
通常のカラー印刷のスクリーン線数は175線です。

従来の印刷物に見られたモアレ（網点と原稿画像の規則的な模様との干渉模様）や
ローゼット（網点パターンの刷り重ねによって生じる亀甲状の模様）による画質の低下が、
網点スクリーン線数が250～300線を超えると肉眼では認められなくなります。

わずか2倍に拡大しただけでも280線印刷のきめ細かい感じがお解りになると思います｡
280線
280線の恩恵
肉眼ではほとんど網点を認識することは不可能です｡
（実際の印刷見本で見比べてください｡お問い合わせはお気軽に｡）

通常カラー印刷（175線）に比べて1.6倍もの網点密度がある為高品質はもちろんのこと、
光学的にもインクの盛り量が少なくて同等の濃度が得られます。

従ってインクの使用量も少なく抑えることができ､地球にやさしくローコスト・高品質の製品が仕上がります｡
AMスクリーニングのメリット。
AMスクリーニングのメリットはピッチ・角度が一定であり、
安定した印刷調子の再現が得られ、今日では主流の方式となっています。

反面、同一パターンを繰り返すことによりモアレ(干渉模様)が生じやすくなります。
しかし、CTPと280線という高細線技術に対応した設備を使用することにより
最大のデメリットであったモアレの解消が可能となり、
同時にジャギーや線切れなどの発生も抑制できるようになります。

ポジフィルムからのスキャニングデータはもちろん、
印刷物からのスキャニングデータやデジタルカメラのデータでも質感の向上が見られます。
21世紀を迎えて
近年、気候の温暖化やオゾン層の破壊に見られるように、
環境問題が地球規模で叫ばれるようになってきました。

そんな中、弊社においても
「地球環境の保護」「印刷環境の改善」「高生産性と高品質の両立」を目指し、
Non-VOCインキの使用に至りました。

このインキを使用することにより、生産コストは上がりますが、企業努力によりご提供価格はそのままにし、
お客様におかれましても、より満足して頂いただける商品をご提供していけるものと思います。

今後も高細線（280線）印刷とNon-VOCインキの使用により、外面も内面も美しい印刷物を製造していきます。
Non-VOCインキとは
Non-VOCインキとはVOC（揮発性有機化合物）が
1％以下のインキをいい、100％植物油成分でできております。

また、大豆油を使用しているため、
VOC削減（オキシダント生成の抑制）、
石油資源保護（鉱物油から再生産できる大豆油への転換）、
生分解性向上（鉱物油から生分解性のある大豆油への転換）
という効果もあり、
米国大豆協会のガイドラインに適合しているため、
ソイマークの使用が認可されています。
Non-Vocインク